女性歯科医師の割合が増えている理由と要因について

全国的に女性歯科医師が活躍しています!

男性が仕事をして、女性が家事をするという話はもう過去の話。現代では、女性が社会で活躍する場面も多く見られるようになってきました。
歯科医師の中でも、一昔前から大きく環境が変わり女性歯科医師が活躍しています。
今回はそんな女性歯科医師の活躍ぶりや実際にどの程度の割合を占めているかなど、幅広くお伝えしていきます。

大手歯科医院が女性歯科医師を積極採用

女性の歯科医師の中だけではなく、日本という大きなくくりで客観的に見たときに、仕事をするのは男性という考え方が定着していました。
しかし、現状の日本では、少子高齢化の影響や晩婚化など多くの要素が絡み合い、男性が仕事をするのではなく、女性も仕事を積極的に行っていくという考え方にシフトチェンジしています。

この考え方は、世界では当然の考え方でどちらかと言えば、日本の考えが遅れていたわけですが、働き方改革なども含め、歯科医師の中でも女性の割合が急激に増えてきているのです。
これは決して悪いことではなくむしろ良いことで、これから先も女性歯科医師は増えていくことが予想されるでしょう。

それではなぜ女性歯科医師が近年増加傾向にあるのでしょうか?
その理由はやはり、前述した通り、日本人の女性も社会の場で活躍する考え方が周知され始めたからと言えるでしょう。

具体的な例では、歯科医師を多く抱え込んでいる大手歯科医院が積極的に女性歯科医師を採用する傾向が出てきています。
大手歯科医院が積極的に女性を採用することで、多くの女性が歯科医師として働ける環境があるという認識にもつながり、結果として女性歯科医師になりたい人も増加し、業界全体として女性を受け入れる体制が広がっているのです。

パートタイマー勤務でもOKの医院が増えています

いま日本で女性の歯科医師が増加傾向にあるということはデータ上でもしっかりと統計が取れており、現役の女性歯科医師だけではなく、これからの歯科医師を支える医学生の中でも歯科医師を目指す人が増えてきています。

そんな増加傾向にある女性歯科医師が増える理由として挙げられるのが、パートタイマー勤務という働き方が実現しているからなのです。
社会に出るということは一般的に正社員や契約社員などを思い浮かべることが多いのですが、人生の中で自身のライフステージに合わせた働き方は他にもあります。

女性は人生の大きなイベントとして、出産というイベントがあります。
出産をして、子供を育てていかなくてはいけない時に正社員などのフルタイム勤務が現実的に難しくなることで、せっかくここまで頑張ってきたキャリアを捨てるという選択をする方が多かったのです。

しかし、パートタイマー勤務を選択することで、子育てや家庭に極力負担をかけずに歯科医師としてのキャリアや経験を捨てる必要がなくなりました。
近年では、このパートタイマー勤務を可能にする医院も増えてきたことで、女性がどんな時でも働けるという環境が整ってきたというわけです。

女性歯科医師ならではのメリット

女性の歯科医師が増えている理由としては、社会全体が女性の働く窓口を広げていることや、働く側の雇用形態をライフステージに合わせてケースバイケースで変えていることなどが挙げられます。

もちろん、上記の理由の通りに女性歯科医師が増加傾向にあるということは確かなことです。しかし、男性の歯科医師だけでも今まで特段問題がありませんでしたが、女性歯科医師でなければいけない理由などはあるのでしょうか?

女性ならではのメリットという観点からお伝えすると、男性の歯科医師には真似することが容易ではないことがあり、女性歯科医師だからこそできることがあります。
まず、女性歯科医師の活躍の場が多い分野として取り上げるとすると、小児歯科でしょう。

小児歯科は子供と接する機会が非常に多く、人間の本質上、男性が接するよりも女性が接してあげる方が、子供自体も落ち着きますし、その女性が子供を持っていればその経験が活かせます。

そして、中学生などの女の子に対しても男性歯科医師よりも、やはり女性歯科医師の方がコミュニケーションを取りやすいので、言うまでもなく女性歯科医師の方がそのような患者には適していると言えます。

歯科医師免許の男女合格率

歯科医師として医院などで働く場合、当然のことながら国家資格として設けられている歯科医師免許を取得しなければいけません。
その歯科医師免許を取得するのはどの位難しいのか、みなさんはご存知でしょうか?
実はこの歯科医師免許の取得難易度は、近年の女性歯科医師が増えている一つの要因でもあるのです。

歯科医師免許試験の直近10年を見てみると、受験者総数は3000人から3500人の間で推移しています。
そして、肝心の合格者数ですが、2000人から2400人を推移しているという結果が出ています。
合格率としては、年によって多少の差は出ていますが、60%から75%を推移しており、国家資格の中でも合格率は高い国家資格と言って良いでしょう。

そして、男女の合格率で見てみると、直近のデータでは、受験者数に対して男性が約6割で女性が約4割の合格率となっています。
合格率を見て分かるように男性と女性では男性の合格者がやや多い傾向にありますが、女性も決して少ないというわけではなく、むしろ多い位の合格率であるということが分かります。
歯科医師免許は国家資格のなかでも比較的に取得しやすいことが、女性歯科医師が近年増加している一つの要因であると言えます。

結婚や産後でも働きやすい女性歯科医師

女性が社会で活躍する為に一番の障害となってしまうのが、出産や子育てによる一時的な育児休暇です。
この育児休暇は、女性歯科医師である女性のみなさんももちろん例外ではなく、これから歯科医師として働きたい人や、既に働いている人でも考える人が多い部分です。

それでは歯科医師として働く場合に、女性歯科医師はこの仕事を続けていくことができるのでしょうか?
結論としては、医師の中でも比較的に結婚後や産後、育児明けなど働きやすい環境であることは間違いないでしょう。

ただし、医師という職業もあって通常のサラリーマンやOLと言ったような職場環境ではなく、残業や勉強などと言った実際の実務ではない部分の仕事も多いので、その点をどう見るかはポイントの一つでしょう。

しかし、外科医などの医師と比べても当直勤務や時間外勤務といった勤務がない為、結婚や産後なども医師を辞めずに続けていける環境が整っているというわけです。
このような理由から見ても分かるように、医師を目指す女性は将来のことを考えて女性歯科医師としてのキャリアを進み始める人も多く、近年、女性歯科医師が増えている要因とも言えるのです。

近年、歯科医師の数は過剰になっている?

近年の歯科医師全体の問題として、歯科医師の人数が過剰に増えているという問題がクローズアップされているのをご存知でしょうか?
日本全国には歯科医院が約7万件ありますが、年々その数は増えている一方で廃業してしまう医院も後を絶ちません。

これは当然のことながら女性歯科医師たちにも大きく影響を及ぼしている問題です。
実際のところ、毎年行われる歯科医師試験の合格者は約2000人いて、そのうちの女性の割合は約4割にあたる約800人ほどです。

現状の医院の数から推測して、歯科医師として必要な人数は1200人であることから、毎年約800人の歯科医師が溢れてしまっている状況なのです。
この背景には、歯科医師は決まった定年がなく、高齢歯科医師と若い世代の歯科医師が入れ替わらないという部分もこの問題の原因の一つと言えるでしょう。

国もこの問題には頭を悩ませている上で、解決策として現行の試験の難易度を上げるということにも着手し始めています。
女性歯科医師の割合が年々増加している一方で、女性歯科医師の数に歯科医院の需要と供給が伴っていない現実もあるということを決して忘れてはいけないでしょう。

女性歯科医師は都心ではなく地方へ

女性歯科医師の人数は増え続けており、全国で活躍している女性歯科医師がたくさんいます。
しかし、現状の日本では歯科医師自体が不足しているかと言うと、不足とは真逆でその人数は過剰に増えていると言って良いでしょう。

歯科医師の人数が過剰に増えているということは、女性が活躍できる場所も少なくなってしまうということになります。
ただし、この問題は全体の医院数や歯科医師人数を単純計算しただけであって、実際には集客力がある都心に医院が偏ってしまっており、その部分の歯科医師が溢れているという要因が考えられます。

従って、地方の医院であれば歯科医師の需要はまだ十分にあり、むしろ女性歯科医師を積極的に採用している医院も多いので、全国的には女性歯科医師が活躍できる環境がまだあるという結論に至ります。

女性歯科医師の割合が増えている理由

いかがでしたでしょうか?
今回は女性の歯科医師が全国的に活躍しているという観点から、みなさんにその理由などをお伝えさせていただきました。
日本全体が、女性の社会進出を推進しているという傾向もあり、女性歯科医師はそのライフステージなどに合わせながら働き方を変えつつも、歯科医師としてキャリアを積むことが可能となりました。
しかし、比較的に取得しやすい国家資格であるということと、歯科医師自体が需要と供給に合ってないという現状から、今後は女性歯科医師としての実績や経験が優れている人でなければ歯科医師としてやっていけないという現状も浮かび上がってきています。
女性歯科医師の今後の動向から目が離せません。